名経営者が、なぜ失敗するのか?

fromトップポイント

★なぜ新規事業は失敗するのか?★

AppleのGeneralMagic、モトローライリジウム、サムソングループのサムソン・モーターズ、ウェブバンといった例で説明。

●所有と経営の混同

・企業の所有者が経営の座につく。
サムソンの場合、誰も公然と会長の判断に反対を表明できなかった。

・異種混同が甚だしい複数のスポンサー企業が集まった場合。
ゼネラル・マジックの敗因はSONYAT&Tなどの呉越同舟の板ばさみに。

●資本集約型産業の危険

・巨大な設備投資を必要とする資本集約的な新規事業の場合、資本コストはゼロで。
イリジウム・ウェブバン・サムソンはコストのかかる資本だった。

・環境はかわる。計画を途中で見直すポイントを設けるべし。

〜ワタシが今出資している会社も、直接競合はいないが、
異業種のダンピングという環境の変化により痛い目を見た。
つまり、異業種なのだがお金の出所は同じなので
異業種のダンピングによりこちらにお金を回してもらえる余地がなくなってしまい
値下げを余儀なくされた。痛かった。。。〜

●経営の大切さ

・過去の成功は将来の成功を保証するものではない。
ウェブバンはアンダーセンのCEOシャヒーンをCEOに、
イリジウムのCEOはモトローラの大物幹部。
それより、ビジネスの基本をおろそかにするな。
有効なビジネスモデルや競争戦略、顧客に対する目配り、競争力。

★経営者はなぜ状況を見誤るのか?★

自分の会社に対する歪んだ現状認識が原因。

●戦略上のミスインテント

・たった一つの原則を成功の秘訣だと信じてしまう。
互換性の乏しい製品を作ったSONYの例。

・永遠に達成できない戦略を求めてしまう。
先行優位性・早く始めて顧客を囲い込むというのは幻想。
顧客はサイトに執着を抱かない。安く買える場所が他にあれば逃げていく。

・誤った評価基準を採用してしまう。
市場シェアは成功の指標ではあるがそれで赤字を垂れ流すべきではない。

●認識の誤り

・賞味期限切れの答えを信じ込む
成功体験に甘んじるな

・別のゲームを始めてしまう
一見似た市場でも、全く別のアプローチが必要

・自己認識を誤る
自社の勝因を見誤ると、本当の強みを損なってしまう

・「映画プロデューサーの失敗」事業を成功させる為に必要な、独自の性質を見誤る
大ヒットした映画が1本出ると、柳の下のどじょう映画が多く制作されるが、真の勝因を知ることなく、表面上の真似だけをしても失敗する

●たった1つの解にこだわる

・スモールワールドの住人
自分の住む狭い世界の常識は多くの人の住む広い世界の常識とはかけ離れている

・他人の土壌で自分の相撲をとってしまう
別の地域や国で活動するとき、事業の基本が違うのだ

・拡大熱に冒される心理
規模の拡大に夢中になると成長率に目を奪われ、企業の本質的な価値を損なう

★まずは立ち止まって、当然のことのように見えることを疑うことだ★